千葉・幕張メッセにて9月12日より開催の「東京ゲームショウ2019」。カプコンブースでは2020年1月23日に発売の「ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション」の試遊が用意されている。ここでは本作を手掛ける土屋和弘氏と竹中司氏のインタビューをお届けする。

――まず、おふたりの本作での担当をお聞かせください。

土屋氏:土屋です。「ロックマン」シリーズ全体のプロデューサーをさせていただいています。

――今回の「ゼロ」「ゼクス」だけでなく過去のコレクションも担当されていたんですね。

土屋氏:はい。「ロックマンX アニバーサリー コレクション」や「ロックマン11 運命の歯車」なども担当しています。

竹中氏:今回の「ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション」のプロデューサーをさせていただいています。

土屋和弘さん(左)と竹中司さん(右)

――「ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション」の発売に至った経緯をお聞かせください。「ロックマン クラシックス コレクション」や「ロックマンX アニバーサリー コレクション」などからの流れはあったと思うのですが、携帯機の「ゼロ」「ゼクス」が復活したことに驚きました。

土屋氏:確かに「ロックマン クラシックス コレクション」「ロックマンX アニバーサリー コレクション」を発売し、去年、最新作の「ロックマン11 運命の歯車!!」を発表してきたこれまでの流れは大きいです。

この流れは「ロックマン」のブランドを10年後、20年後までずっと活性化させて新たなお客さんとともに新たなタイトルを楽しんでもらうためなのですが、その流れの一貫のなかに「ゼロ」と「ゼクス」の復活も含まれていました。

「ゼロ」や「ゼクス」は携帯機のみのタイトルで「X」と同じ時期に発売されていたタイトルです。そのため、コンソールでシリーズを楽しんでいる人たちのなかには名前は知っていてもプレイしたことがないユーザーさんもいたと思います。そのため、この名作を知らなかった人に届けることにしました。

――その言葉を聞くと「ゼロ」と違ってコレクションが出ていなかった「ゼクス」も収録されていることに納得します。

土屋氏:「ゼロ」と「ゼクス」はストーリー的につながっているというのもありますが、「ゼクス」はファンからも「当時のオリジナルスタッフの色が濃く出ている傑作」と語られることが多いのでぜひ触ってみてほしいです。

またマップが地続きになっっている「ゼロ」と探索型の「ゼクス」はゲーム性も違うのでひとつのパッケージに入っていると、いろいろな体験ができておもしろいと思いました。

――試遊させていただきましたが、グラフィックのフィルターによるクオリティの向上に驚きました。

竹中氏:2020年に発売するゲームとして、きちんと今遊べるグラフィックにしています。ただオリジナルを大切にするファンの方も多いと思うので、当時のグラフィックでも遊べるようにしています。どちらのファンにも喜んでもらえる作品になっています。

――「カジュアルシナリオモード」が自分のように年齢の高くなってアクションゲームのきつくなったユーザーにもとても親切だなと思いました。このモードを入れようと思った経緯は?

土屋氏:おっしゃられる通り、「ゼロ」の第1作が発売されてから、すでに18年経っており当時の小学生も大人になっていると思います。ただ「あのボスに会いたい」とか「もういちど懐かしい場面を見たい」と思っているユーザーさんも多いと思うので、そういうユーザーさんの気持ちに応えたいなと。

また、「ゼロ」と「ゼクス」はストーリーが重厚で人気なので、その部分を楽しみたいという人のためにも「カジュアルシナリオモード」を用意しました。

――おふたりから見て「ゼロ」シリーズと「ゼクス」シリーズならではの魅力はどこにあると思いますか?

土屋氏:最初の「ロックマン」シリーズがあり、そのシリーズからアクション性とストーリー性を高めたのが「X」シリーズで、そこから、さらにアクション性とストーリー性を突き詰めたのが「ゼロ」と「ゼクス」です。

「ロックマン」というブランドは、シリーズごとにコアなファンが存在しますが、「ゼロ」と「ゼクス」にはとびきり濃いファンがいますね。それは歯ごたえのあるアクションだったり個性の強いキャラクターだったりのおかげだと思います。ある意味でニッチな作りがファンを引きつけているのかなと感じています。

――ブランドを続けていくために「ゼロ」や「ゼクス」も復活させたということですが、今後の展開はいかがでしょうか? 最新作の「11」も素晴らしい作品でしたが、「流星のロックマン」シリーズの復活も期待してしまいます。個人的には「コマンドミッション」を復活させてほしいですが(笑)。

土屋氏:なるほど(笑)。個人的にもやりたいタイトルはたくさんあるのですが、じつは次の展開はもう考えているので、ここでは具体的な作品名については伏せておきます。発表を楽しみに待っていただければと思います。

ただ、「ロックマン」シリーズはどの作品も外伝ではなくメインの作品だと思っています。「ロックマン」といえば「X」という人もいれば「エグゼ」という人もいるでしょうし、世代によっても自分のなかの「ロックマン」は変わってくると思います。そのため、どのシリーズの未来も否定はしたくないですね。

――今回、「ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション」を試遊する方に注目してもらいたいポイントは?

土屋氏:オリジナルが好きだった方は移植の完成度を確認してみてもらいたいです。また、先程も言いましたが「X」は好きだったけど「ゼロ」や「ゼクス」をプレイしたことがなかった人はぜひ本作を触ってみて「これもロックマンなんだ」という部分を感じていただけたらうれしいです。

竹中氏:新要素の「Zチェイサー」は2画面で遊ぶロックマンという新機軸の遊び方になっているのでぜひ体験してみてほしいです。通な遊び方としては、CPUの難易度を最高にしてプレイするのがオススメです。絶対に勝てないような強さですが、スーパーテクニックを学ぶことができるので楽しいと思います。

土屋氏:ちなみに、そのスーパーテクニックはカプコンのスタッフが2カ月間それだけを練習して作りました。そんなところにも情熱を注いでいるのでぜひ注目してみてください。

ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション

カプコン

PS4ダウンロード

  • 発売日:2020年2月27日
  • 全年齢対象

ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション

カプコン

XboxOneダウンロード

  • 発売日:2020年2月27日
  • 全年齢対象

ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション

カプコン

Switchダウンロード

  • 発売日:2020年2月27日
  • 全年齢対象

ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション

カプコン

PCダウンロード

  • 発売日:2020年2月27日
  • 全年齢対象
  • Steam

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